1995年チェコ旅行


 本稿は私の手記である。

 英語もろくに話せないのに,無謀にも一人で旅行をしたチェコについてなのである。といっても,ドイツにも一週間くらい行っているんだけどね。
 これは,アルバムを整理するのが面倒くさくて,ズルズル先延ばしになっていたものを,いっそのことそれも兼ねてホームページに載せてやれ!ということで始めることにしたのである。

 ・・・なんで今頃1995年の事なんか書くのかって?・・・細かいことは気にしないでくれたまえ!王様だから何やっても許されるのである。


 1995年7月初旬,何をトチ狂ったのかいきなり海外旅行に行きたくなった私は,かねてから見てみたかった東欧に行くことを思い立ったのである。
 しかし,急なこともあり,かき集めたお金は30万円弱,それも,これから入ってくるだろうお金を半分あてにしてである。格安旅行券を某,?.I.Sで買い,旅行バックなどを揃えてしまうと,残りは15万円足らずになってしまった。旅行期間は約三週間なので,ちょっと心許なくなる。でも,航空券を買ってしまうと引っ込みもつかずに,意地でもチェコに行ってやろうと鼻息を荒だて,旅行の準備に取りかかったのである。
 ご存じの方も多いかと思うが,チェコに入るにはビザが必要になる。一般の旅行では,最大でおよそ1ヶ月の滞在が認められるようだ。この申請には,ガイドブックなどでは,1〜3週間かかると書いてあったのだが,実際にやってみると中一日おくだけで手に入れることができた。(現在は分かりません。)
 チェコ大使館にはビザ申請の書き方なども掲示してあり,特に戸惑うこともないため,代理店で手数料を払ってビザをとるより,早くてしかもお得である。是非自分でやることをおすすめする。

9月2日(土)成田出発

 なんだかんだしているうちに,ついに出発の日が来てしまったのである。
 16:00にCX451で成田を出発した後は,香港を経由してドイツのフランクフルトに入り,国際列車でチェコに入るという計画だ。
 元気ハツラツ,意気揚々と出発・・・と行きたいところだが,ここ数日間,私は風邪をひいてしまったようで頭が痛いのである。
 頭痛といってもそんなにひどいものではなかったのだが,そんなことを家族に言った日にゃー,あーだこーだと口うるさく言われるのがオチなので,見送りに来てくれた家族に悟られないように早々に追い返し,飛行機に乗り込んだのである。
 英語も辿々しい私は,もちろんチェコ語なんてとんでもなく,何一つ単語を知らないのである。それで,長い飛行機の時間にチェコ語の一つでも覚えてやろうと思っていたのだが,高度が上がるにつれてだんだん頭痛も激しくなり,それどころではなくなってしまった。
 「もうだめだー,薬,薬!」と鞄に手を突っ込んではみるものの,お間抜けな私は,手荷物の方ではなく,トランクの方に薬を詰め混んでしまっていた。
 19:46仕方なく,スチュワーデスの人に頭痛薬をもらって飲んだのだが,海外旅行で最初に話した言葉が,「頭痛いんです。薬ください!」というのも情けない話である。でも,まあ,取りあえず僕の英語も通じるみたいだということが分かり,少しホッとする。

 飛行機に乗るまで分からなかったのだが,僕の乗った飛行機は,香港に着く前に台北を経由するらしい。そう言えば,旅行会社でそんなことを言われたような・・・。まあいいか。
 そうこうしている間に,隣の席に台北からおじさんが座る。
 このおじさんはやけに陽気だった,あっちの方から笑いながら歩いてきて席に座り,荷物をいじくりながら独り言を言ってる。
 ふと見ると,おじさんがなんか手に握っているようだ。
 おやおや,ヤクルトだよヤクルト!・・・というか,ヤクルトにみえたんですよね。日本の物より倍くらい大きいものなんですけど,あの容器の形!中身の色!あれは,まさしくヤクルト。絶対そう!・・・だと思う。(^_^;)
 ヤクルトも海外にあるんだー,などとほのぼのと眺めていると,おじさんが話しかけているみたいだ。でも,何語なんでしょうね?!まるっきり分からない。取りあえず,愛想を振りまいて幼稚な英語で話しかけるが,おじさんは日本人だと分かったとたんに無口になって寝てしまった。

香港でのトランジット

 香港で,CX451からCX289へ乗り換える。香港では一階の到着ゲートから出て,荷物のチェックを受けた後,二階の出発ゲートからまた飛行機に乗ることになる。
 香港に着いても見渡せば日本人が多く,余り海外旅行に来た気にはならないのである。実は香港は2回目なので,戸惑わずに乗り換えができた。

 荷物のチェックを受ける時に,少し問題が発生!僕の荷物の中には,防水スプレー(すごく小さいやつ),ひげ剃りのスプレーの二つが入っていたのであるが,この防水スプレーを持ち込むことはまかりならん!っと言われてしまったのである。
 「なんで?」と聞くが,「スプレーだめ!」の繰り返しでらちが明かない。「だからなんで!」っとしつこく聞くが,「スプレー持ってるでしょ?スプレーだめ!スプレー分かる?!」とまるで相手にしてくれない。
 スプレーくらい分かるし,確かに持ってるよ!でも,なんでひげ剃りの方は良くて,防水スプレーはだめなのさー。それが聞きたいんじゃんか!あー,もっと流暢に英語が話せたら良かったのにー・・・,と今更ながら思ったのである。

 話を聞けば,フランクフルトに着いたら返してくれると言うことで,小さい控えの紙をくれた。(実際には,フランクフルトに着いても,誰もこの紙の事を知らないようで,フランクフルト空港を45分もたらい回しにされたあげく,結局帰ってこなかった。)
 もともと,この荷物チェックは混んでいたのだが,気がつけば私の後ろには長い行列ができていて,皆さんの冷たい視線が注がれていたのである。
 350円だった防水スプレーのことは諦めて,そそくさと荷物をまとめると,出発ゲートである二階に向かった。


本来の順路はこちら!ドイツへ入国します。

りゅうたつの話は長いので,チェコへワープ!

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