ニュルンベルクでスヤスヤ(1995/9/3-4)

 取りあえず今日一日の予定はこれで消化したことになる。あとはホテルへ行くだけなのであるが,ヴュルツブルクで足を痛めた私は歩くこともままならず,駅で座り込んでジッとしていたのである。
 ・・・ただジッとしてるのもバカみたいなので,とりあえず日本の家族へ電話して,ドイツに無事に入国したことを告げた。
 いつまでも,ここで座っているわけにも行かず,かといってホテルの場所を探すのにウロウロする元気もない。ニュルンベルクのホテルは日本から予め予約してあったので,宿を探す手間はないものの,場所は知る由もなく駅から近いのかどうなのか全く分からない。
 そんな訳で,少し怖いがホテルまでタクシーを使うことにした。ドイツのタクシーはみんなベンツ。「うわー,ベンツだ,ベンツ!」と喜ぶ反面,ホテルの名前を言おうとするやいなや,タクシーの運転手さんは「英語分からない!」と何も言ってないうちから敬遠する始末で,少し腹立たしい。
 「おいおい,こっちはもう歩けないんだから,送ってけ!」とブツブツ日本語で言ってはみるものの,そのままでは始まらないので,ドイツ語会話集なるものを取り出して,「・・・ホテルまで。」というドイツ語が書いてある本を見せ,ホテルのパンフレットを差し出す。すると,あっさりOK。・・・まあ,当然だろうけど。
 そんなこんなで,タクシーに乗ると,ホテルまではかなり遠かった。2kmくらいあったのかもしれない。歩かなくてよかったと心底思うのである。
 ドイツのタクシーも,日本と同じようにタクシーメーターがあるようだ。ホテルまでは12マルク,当時1マルク72円だったので,意外と高かったのかもしれない。まー,でも助かった。
 後で知ったのだが,ドイツのタクシーは,表面にゴムみたいな塗装がしてあり,本来のベンツの色ではないらしい,タクシーとしての役目を終えると,その塗装を剥がして中古車として売られるのだという。その塗装は手でビリビリ剥がせるらしいのだが,本当の所は確認できなかったので分からない。ドイツに行く人は是非確認してみてはどうだろうか?運転手さんに怒られても私は責任を持てないが・・・。


 ホテルでチェックインをし,部屋へ向かう。今回の旅行では全てのホテルでそうだったが,私が日本人であるせいなのか,階の案内がしつこいのである。「セカンド フロアー」の後に,必ず「ここから一つ上がったところがファースト フロアー,で,次がセカンドだ。」というのを最低2回は繰り返される。「分かったって!」って何度思ったことだろう。親切なんだろうが,分かったって言ったらほっといて欲しいものである。
 それよりも言って欲しかったのが部屋のカギの方だ。日本のカギは一度回せばカギがはずれるが,ドイツもチェコも2回回さないと開かない。このカギは,一度回すと,「カチャ。」っとカギがかかるのだが,さらにもう一回回せるようになっていて,もう一度回すとより奥へカギがかかる様になっている。つまり,開ける時には2回回さないと開かない事になる。文章にすると巧く書けないが,行ってみればすぐに分かるだろう。
 そんなこんなで,部屋のカギを開けるのに10分ドアと格闘する。(^_^;)

 お腹も空いたので,外に食事に出かける。ニュルンベルクといえば,ニュルンベルクソーセージである。夕食はそれとビールに決めた。何処でもいいのだが,私の好みとして,こぎれいな居酒屋みたいな場所にする。どちらかというと,オープンカフェにちかい。ニュルンベルクソーセージは,皿で頼むのではなくて,本数で頼むものらしい。いつも思うのだが,海外で旅行をするにあたって,一番楽に意志疎通ができるのはお店なのではないだろうか。売りたい人と買いたい人にはあまり言葉は必要ないらしい。ソーセージを指した後,指を6にするだけでソーセージがやってきた。・・・勘違いしないで欲しいが,ちゃんとドイツ語で一度注文はしたのである。ソーセージ(ヴォルストと言うらしいが・・・)の単語に含まれるuウムラウトが巧く発音できなかったようで,通じなかったのである。とりあえず,食事にありつく。ソーセージも悪くはなかったが,日本と違うのはやはりビール。うまい!としか言いようがない。ジョッキで2杯も飲んでホテルへ帰るのである。

 


 ホテルで朝食をとり,チェックアウトすると,11:39に電車が出るまでの時間を観光することにした。まあお決まりのコースであるが,ニュルンベルク城と広場をうろつくことにした。まだ朝が早いせいかお城が開いてない。記念撮影をして開くまで待つことにした。

 

 

 ここはあまり書くことがない。・・・というよりは,今となってはあまり覚えていないのである。思い出したら,また付け加えることにしよう。


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