フルボカー城


 9/13 今日はお目当てのフルボカー城へ行く。ここにはバスで行かないといけないようなのだが,チェコでバスに乗るのは初めてなので,取りあえず早めに行くことにした。
 「まー,8時に出れば何があっても着けるだろう?!」
 やはり,昨日のことが気がかりである。今度は何事もなく着ける!・・・はず。と,少し弱気である。取りあえずチケットを買わねば!と,インフォメーションセンターを目指すのである。結果は・・・「チケット?・・・チケットはバスの中で買って!」・・・ということだった。あーそうですかい,そりゃー失礼しました。そそくさとその場を立ち去るのである。

 それにしても,Ceske Budejoviceのバスターミナルは結構な数の停留所がある。ガイドブックにはバスで行けと書いてはあるものの,何番のバス停から出るのかは書いてないため,何処にいたらいいのかすら見当がつかない。
 それよりなにより,一体何時のバスに乗ればいいのやら!・・・「こりゃーまた,はまっちゃったかな?」・・・(-_-;)・・・少し,憂鬱になる。しかしだ!ガイドブックに依れば,フルボカー城はチェコで一番美しい城だっていうじゃないか!折角チェコに来て,今度はいつ来るかも分からないってのに,行かないなんて許せる訳がないのである!思い直して,インフォメーションセンターへ戻り,時刻表をチェックすることにした。

 ここの時刻表は少し変わっている(日本人から見ればだろうが・・・)。掲示板に貼られているのではなくて,丸い筒を縦にしたような物に貼られていて,それがいくつも列んでいるのである。その筒をクルクル回して見るようになっている。
 しかし,これが非常に見づらい!古い時刻表の上に,ノリで新しいのをペタペタ貼っているので,どれが新しいのか一瞬見分けがつかない。さらに,よーーーく見ると,有効期限が切れたものをそのまま貼っていたりする。そんなのが壁の両側にいくつかあるので,探すのも面倒になり,結局さっきのインフォメーションセンターにいって出発時間と停留所の番号を教えてもらった。

 次は9:50,29番の乗り場からでるそうだ。しかしまだ1時間ある。ガイドブックには15分〜30分おきにでると書いてあったので,大嘘つきである。まあ,季節によって出発の間隔が変わるそうだから,あながち嘘でもないのだろうが(そりゃー嘘書かないよね,普通),もうこの時の僕は「こんなガイドブックなんか信用できるかい!ふん!」って感じで,ひたすら憤慨していたのである。
 さて,怒るというのも疲れるもので,そろそろ何かやるものを見つけないと,退屈で時間を持てあましてしまいそうなのである。・・・結局,さっき見なかった時刻表を全部見てみることにしたのである。
 なんと,「あれー,どっからでるのかなー?」なんて言ってたその間に,8:34のフルボカー城に行くバスが行ってしまっていた。「あれれー,今日もついてないんだ!」・・・トホホである。(-_-;)

 そんなこんなで,なんやかんやしているとバスが来る。バスに乗ると,このバスの真ん中には丸い円の様なものがあった。なんの為のものなのか最初は分からなかったが,すぐに判明。入口のお客が数名降りていき,ベビーカー(っていうのかな?)をバスに乗せるのを手伝っていたのであるが,そのベビーカーを置くところらしい。「ふーん。こんなのがあるんだね。バスの運転手も,お客も手伝ってあげるなんて親切だよね〜」とひたすら感心する。
 さて,本題のフルボカー城までは9kc,15分で着いてしまう。途中,高速道路というのか,大きな公道みたいなところを走るのであるが,右側通行に慣れていないのでちょっとわくわくした。


 バスを降りて,フルボカー城までは少し歩く。上の写真がそのバス停近くだ・・・った様な気がするんだけど・・・(^^ヾ。
 少し坂道をあがっていくと,お城への入口があるのであるが,ここからさらに山道みたいな所をあがっていかないとお城へは到着しない。

 少し薄暗い山道をテクテク登っていくと,やっと大きな広い所へとでる。そして目の前にはガイドブックで見たフルボカー城を見ることができるのである。外から見たお城は「まー,こんなもんかなぁ。」という感じでとりとめて感動を覚えた記憶はない。「チェコで最も美しいっていってもなー。確かにお城は白くて綺麗だけどさー・・・。あの,ガイドブックはなんか信用できないよな!」と勝手に決めつけるのである。外にいる限りは,お城より,その回りに植えてあるお花の方が綺麗である。僕が行ったときには赤い花がたくさん咲いていた。

 折角来たのだからと,またガイドツアーに参加することにしたのであるが,またまた,チケットを買っている間に英語のガイドツアーが出てしまっていた。「しかし,最近ついてないよなー!」また愚痴がこぼれる。それが10:40。

 チケット売場で,次は11:00のチェコ語ツアーだがいいか?と聞かれる。前にも書いたが,チェコ語も英語もろくにできない僕にはどちらも大して変わらない。英語のツアーだと単語のカタコトが分かるので便利ではあるけれど・・・。そんな訳で,チェコ語のツアーに参加することにした。それにしてもあと20分,どうしたもんだろう?

 ここのお城は,トイレがとても綺麗だ。その代わり有料だったような気がする。気がするというのは,僕が行ったお城のうち,一つのトイレが有料だったのである。多分ここだと思うので,ここに記載することにした(もし違ってたら,どなたか連絡くださるとうれしいです。)。

 


 さて,それは良いとして,ツアーが始まって中に入るのであるが,ここのツアーは絶対行った方がいいです!他のお城に行くんだったら,ここのツアーを薦めます。とにかく,中に入ったらとても美しい!このツアーは写真が絶対禁止だというので,写真に撮れないのが残念なのだが,ひたすら綺麗である。
 装飾品,部屋,何から何まで「ひょえー!」という位綺麗だ。これだけ書くと,見せろという人もいるかもしれないが,本当に写真がないので載せることができないのである。

 このツアーが終わる頃には,「うん,うん,すごい綺麗だった。ガイドブックの言うとおりじゃん!」とさっきまで言ってたことは棚に上げて,一人いい気分に浸るのである。

 さて,ツアーが終わっていい気分になっているので,さっきまであまり乗り気でなかったお城もよく見てみようとウロウロし出すのである。

 左の写真の一番上に門が見えると思うのであるが,そのノブを見てみると,写真2枚目のように,鳥がハゲ親父の額をつついている彫刻になっているのである。ガイドブックにもこの写真が載っていたのであるが,ここにあるとは予想してなかったので驚いた。
 しかし,なんで鳥がつついてるんだろうね〜?・・・それ以前になんでこんなの作ったんだか・・・。(^^ヾ

 門の右手には土産物屋があり,中にはいると3枚目の写真のようになっている。壁の所々に見える出っ張ったものは,実は鹿の彫刻である。
 これって,みんなどう思ってるんでしょうね?確かにすごいという気はするんですが,僕にはひたすら趣味悪いとしか思えなかったので・・・。

 その辺をウロウロした後,土産物屋さんで,このページの一番下のようなものを買って帰るのである。これは,金属でできていて,地元(?)のおじいちゃんは杖に打ち付けていた。あっちこっちのお城だかのもたくさんくっついていたので,もしかしたら,日本でいう,キーホルダーとかタペストリー(いまあまり売ってないよね)のようなものなのかも知れない。
 おじいさんも一つ買っていったのであるが,その杖をとても誇らしそうになでていた。


 なんだかんだで時間も過ぎ,名残惜しいが帰路に着くのである。しかし,バス停に行ったものの,やはりどのバスに乗っていいのか分からない。こっちのバスは,地名が3つ書いてある。単純に考えれば,出発地,経由地,目的地なんだろうが,本当の所はよく分からない。待っているとバスが1台来た。
 表示にはCeske Budejoviceと書いてあったので,行き先を言って切符を買おうとするが,運転手や僕の後ろの乗客が口を揃えて何か言っている。中には腕を×にしている人もいる。英語が話せるおじさんは何処にもいるらしいが,どうやら,このバスは駅には行かないらしい。うーん。どうなってるんだか?
 結局次に来たバスは駅に行くと言うことなので,それに乗ったのであるが,最後までチェコのバスの乗り方は分からなかった。
 以外と色々動いたような気がしたが,駅に着いたのはほぼ14:00だったので,今度は街の散策に繰り出すことにしたのである。


駅に着いてからは何したの?・・・で,次へ進む

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