Plzenへ


 9/14 今日はあまり眠れなかった。というのも,蚊に刺されたため,かゆくて数回夜中に起きたからだ。ほっぺたに右手,右わき,顎と4箇所刺されていた。この部屋には屋根の傾斜した部分に窓があり,その窓が開いていたため蚊が入ってきたみたいだ。1匹は潰したのだがまだ他にもいるらしい。蚊を潰した手を見ると血だらけだ。こんなに人の血を吸いやがって・・・。変な病気移してないだろうな〜?!と,少し心配したりする。ちくしょー!蚊のヤツめ!
 そんな訳であちこちふくれている。日本の藪蚊と同じように,かなりかゆい。「そういえば日本からムヒを持ってきてたな〜。」塗るべ!塗るべ!・・・ありゃ!ないや(^_^;)。どうやら忘れてきてしまったらしい。とほほである。

 今日の天気は雨/曇り。起きたときは雨で,出掛けたときは曇りだった。今日はCeske BudejoviceからPlzenへ移動する予定だ。朝食を済ませ,2日分の宿泊料(1,380Kc)を払うと,荷造りをして10:27に出発する。出発の際,カフェにいたお姉さんが見送りに来てくれた。そういえば,チェコで見送りされるのって初めてかもしれないな〜。ともあれ感謝,感謝である。

 電車に乗り,車窓を眺める。雨が強くなってきたみたいだ。車内にいるので関係はないが・・・。こういう天気だと少し憂鬱になる。「今日はなにもないだろうな〜?」などとブツブツいいながら,車窓の流れる景色を見るのである。とにかく神に祈るしかなさそうだ。
 この電車は各駅停車のうえ,単線であり,すれ違う電車待ちの時間がやたらと長い。少し飽きてきた。それでも今の所順調なので落ち着いた状態ではある。「雨なのに降ろされたらやだな〜。」とか考えたりしてみるが,よく考えれば,そんなにあちこちで工事なんかしている訳はないので,ひたすら馬鹿馬鹿しい。雨なんか見てるからネガティブなんじゃ!と,自分に言い聞かせ車内に目を向けることにした。

 ・・・あれれ・・・おやおや・・・ふむふむ・・・(^_^;)。僕が東洋人のせいだろうか?皆僕の周りの席を避ける。結構混雑しているのに,僕の周り一角だけ席が空いている。うーん。外人になるってこういう気分なんだな〜!なんだか村八分にされてるみたいだ〜。取って食べやしないのに〜・・・(;_;)。やっと車内に立つ人が出てきて,僕の回りの席にも人が座るようになった。
 そんな気分を味わいながら,Plzenに到着した。もう雨はあがっているようだ。よしよし。
 さーホテルを探すぞー!(^o^)/ 少し元気になる。

 


 駅から少し離れているが,共和国広場にあるチェドック(斡旋所というか,観光サービスをしている所)に行く。入口に予約料10%取ると書いてあるが,どうせみんなここを通さないと泊めてくれないんだろう?!とか思い,中に入る。
 「ホテル探してるんだけど?」というと,地図を出してきて,こことここにホテルがあるから行ってみろという。おや,まあ,空いてるのかね?今の時期は。日本の観光案内所だったらきっちり手数料とるだろうに・・・。とか思いつつも,貧乏な僕にはありがたいので(やっぱり,汚く見えるのかな?(^^ヾ),そそくさとそこへ向かうのである。

 ホテルに行くと部屋はあるという。ここはレセプションと外国語が通じる窓口がある。当然窓口の方に行かされるが,日本語なんて通じるはずもなく,英語とドイツ語しか使えないようだ。聞けばシャワー付き1380Kc,シャワー無し580Kcで両方とも朝食込みであるという。このホテルはガイドブックにも出ていたので覚えていたのだが,シャワーありといっても,各階にある共同シャワーの利用権があるということだけで,部屋についているわけではない(らしい)。
 そんな訳で,あまりに価格差があるのでシャワーなしの部屋にした。
 部屋につくとトイレもなく,洗面台が一つあるだけだ。つまりトイレも共同らしい。階を探してみるとどうやら2箇所あるみたいだ。そのうちのひとつはとにかく汚く,もう一つのは少し遠いので,僕は下の階のトイレを使うことにした。途中でシャワー室を発見する。・・・勝手に入れそうだ。
 で,部屋に入って荷物をとくと,おもむろに洗面用具を取り出してシャワーを浴びに行ったのである。(^_^;)ほんとうはいけないんですけどね・・・。早いうちなら邪魔にならないだろう!とか思いながら,図々しくシャワー室に入っていく。一人だけ先客が居た。別にチェックされることもなく,さっと頭と体を洗い。早々と出てくる。うーん,申し訳ないけどラッキーかな?とか調子のいいことを思いつつ部屋に戻るのである。

 部屋に戻って一息つくとお腹が空いている自分に気付く。今日がチェコで最後の夜になるからな〜・・・,夕食は豪華にやろう!と決め,また出掛ける用意をする。ついでに観光もしちゃえ!テケテケ廊下を降りていくのである。

 このホテルにいた,チェコ語しかできないレセプションのおじさんはやけに愛想がいい。キーを持っていくと「ドプリー」,カギをもらうと「ドプリー」,朝起きても「ドプリー」だ。「ドプリー」は,ガイドブックに依れば「こんにちわ」の意味で使うみたいだが,この例から察するところ「どうぞ」とか「どうも」のようにも使うらしい。もしかして,何でも「ドプリー」で通ったりして・・・。とか,くだらないことを思いつつ,街へ出るのである。

 さて,Plzenといえばビール!・・・というわけで,ビール博物館に行く(^_^;)。このチケット売場のおじさんは,何処の誰に教わったのか日本語が話せる!ビックリだった。片言ではあるのだが,十分話ができる。「ニホンジンノヒトデスカ〜?」と話しかけられた時はビックリした。こんな所で日本語に出会うとは・・・。2,3分話をしてから見学を始める。中は少し肌寒かった。ビールを造る機械があちこちにあるが,まあ・・・博物館といったって小さいからこんなもんでしょう!そこそこの満足感を得る。

 そうしている間にお腹が鳴りだしてきたので,早々と博物館を後にするのである。もう観光という気分ではない。
 博物館を出ると,そそくさとレストランを探すのである。どうやら広場の近くには数件レストランがあるようだが,折角なので,少し奥まっていて,人が沢山入っている所を探そうと思い立つ。・・・が,お腹がうるさいので,4,5件見た中の良さそうなレストランに入ることにした。

 

 取りあえずビールを頼む!何種類かあったが,よく分からないので,注文を取りに来たお兄ちゃんに「どれが一番好き?」と聞いてみる。すると「これなんか,いいですよ。」と言って指さしてくれた。「でも,これなんかも・・・」とかお兄ちゃんはまだいいたそうだったが,早く飲みたいので「これ?!これが美味しいんだ!・・・じゃーこれ!大きな方で!」と聞かずに注文してしまった。(^_^;)でも,これがものすごく美味しかった(P〜というやつ)。大きなジョッキで2杯も飲んでしまった。・・・ここは居酒屋じゃないって・・・と少し自分で反省するが,そうこうしている間に料理が出てきた。チェコ産ポテトスープ,ビーフペッパーステーキ150gボヘミア風(このボヘミア風というのがどういうものなのか,いまだに分からない),野菜サラダ,コーヒーを頼んだのだが,料理はどれも美味しかった。ものすごく満足して,あとはコーヒーを待つだけだった。
 出てきたコーヒーはなんとお湯に,粗挽きのコーヒー豆をぶち込んだようなヤツだった。
 「なんだ!こりゃー!(-_-;)凸」これはなんだ!と聞くと,エスプレッソだという。これの何処がそうなんだ?とか最初の内は英語でやりとりをするが,僕も店の兄ちゃん(さっきのビールの人とは違います)もそんなに英語ができないので,終いには2人とも母国語で喧嘩をする始末。最後の最後に,チェコで嫌な思いをして帰ってきた訳である。
 「なんてこったい!チェコ最後の夜だっていうのに!プンプン(怒)」怒り狂いながらホテルに戻るのである。
 帰国してから友人に聞いたところ,あれはトルコ・コーヒーなんではということだった。そういうコーヒーがあるそうだ。僕がチェコで今まで飲んでいたコーヒーは全然違うものだったので,場所によってはこういうコーヒーも出てくるということだろう。トルコ・コーヒーならトルコ・コーヒーだと言ってくれれば良かったのに・・・喧嘩しなくてすんだのにさー。とか,今更ながら思う今日この頃である。

 明日出発の電車は9:00(a)9:15(d)のEC166だ。これで,ドイツへ向かう。ということは,8:30には駅につかないと行けないから・・・なんだかんだで,朝食は6:30だな!お〜!早いなー。・・・そういえば朝食7:00って言ってたな,あのドプリーおじさん。・・・ありゃりゃ,もたもたしてたら時間がなくなっちゃう!朝寝坊したら朝食抜きか〜・・・(-_-;)。通貨もドイツマルクに替えないといけないしな・・・。もう寝よう!
 ということで,PM 9:00に寝ることにした。

 


何となくここまで読んでしまったので,次も見てみる

戻る
目次のページへ行く
出国する