ハイデルベルク その1


 9/17

 今日はハイデルベルクへ向かう。7:00に朝食をとり,8:49のIRC614に乗り込む。やはりドイツ車両は乗り心地がいい。
 ふと車窓を見るとうろこ雲がでている。もうヨーロッパも秋らしい。日本から来たときにはまだ入道雲があったから,長いこと旅行していたように感じる。・・・あら?・・・でも遠くの方に入道雲みたいなのがあるな〜?!・・・でも,何となく火事の煙のような気もしたりして・・・。
 しばらく乗っていると,だんだん煙のような雲に電車が近づいて行く。・・・どうやら煙突の煙のようだ・・・。ふーん。やっぱりドイツは秋だったんだ〜,と確信する。
 そんな事はどうでもいいが,この車内は結構混雑している。ミュンヘン始発の電車なのであるが,ほとんどの席には予約表がささっており,それ以前に空いている席がない。たまたま1つ席を見つけて座っているのである。もっとも,私は車内でも落ち着きが無いので,席を確保するとウロウロ車内を歩き出し,予約表を眺めて行くのである。よく見ると,ほとんどの予約表はずっとあとの駅からのものであり,ハイデルベルクに行くのであれば何処に座っても問題なさそうな事が分かったのである。「なーんだ・・・。駅名見ても,すぐには前後関係が分からないもんな〜ドイツじゃ。好きなところに座れば良かった・・・。」
 で,移動しようかとも思ったが,空き席を探すのが面倒なのと,この窓際の一人用の席だと,邪魔が入らなくて済むのでずっとそこに居座る事に決めたのである。

 


 ハイデルベルクに着くと,例のごとく泊まりたいホテルに順番を付け探し始める・・・つもりだったが,駅前にインフォメーションセンターがあったので取りあえず地図を貰ってからにすることにした。
 まず最初に15分ぐらい歩いて一つ目のホテルに行ってみたが,あいにく満室とのこと。2つ目のホテルはかなり遠かったので,駅前にある3番目に行きたいホテルを先に見てみることにした。

 「シングルで2泊したいんだけど・・・。」レセプションで聞いてみるが,「シングルで1泊だけならありますけど・・・。」とのこと。値段は130DMだという。2泊だって言ってるだろーが!それ以前に高いんだよ!あばよ!と言いたいのであるが,もう随分と図々しくなってきた僕は,部屋が無いと言っているのに「もっと安い部屋無いの?」としつこく食い下がってみるのである。
 すると,「部屋は無いけれど,120DMまでだったら私の権限でまけてあげる。」という返事が返ってきたのである。
 おぉ!お姉さんえらいぞ!よく言った!(^o^)
 それでも僕の予算から言うと高いのであるが,何となく気分が良くなってしまったので(次を探すのも面倒だったし・・・。)ここに決める事にした。

 

 部屋に入るとドアの質感から違う。良い部屋だ。120DMなら儲けものである。言ってみるものだ。
 ミュンヘンでもそうだったが,部屋には料金表が貼ってあった。この部屋はピーク時には170DMになるらしい。オフシーズンの料金は書き込まれていなかったので,交渉次第ということか?・・・うーん,今はどっちの時期なんだろう?はて?? まぁいいや。シャワーとトイレでも見てくるか!・・・おぉぉぉぉ!バッ,バスタブがあるじゃないか!!やったー!湯船に浸かるの16日ぶりだなー。ずっとシャワーだったもんな。やっぱりお風呂が良いよな〜(^^ヾ。うーん,日本人!
 しばし大人げなくはしゃぎ,TVに衛星放送も入る事が分かると陽気になり,気分良く観光に出掛けるのである。

 ハイデルベルク城を目指して歩いて行くが,途中に2番目に行きたかったホテルがあるので,明日の予約をしに行った。今日でも明日でも部屋はあるという。なーんだ。最初から来れば良かった。(^_^;)
 でも,今日のホテルから歩いて30分以上はかかるし,まだ市電の乗り方も分からないので良しとするか!

 1DM(学生)を払ってハイデルベルク城に入ると写真左のような坂がある。結構急だ。体力が落ちてきたのか昇るだけで疲れてしまった。

 なんとなく,写真右の場所から見たハイデルベルク城は廃墟という感じがしないでもない。観光客も意外といて,日本語なんかも聞くことが出来る。シャッターを押すのを頼まれたのだが,ついでに僕のシャッターも押して貰うことにした。
 まだ坂を上ってきたばかりで疲れていたが,ここから眺めるハイデルベルクの街はとても綺麗だ。天気もいいし言うことなしだ。見た感じ,旧市街自体はそんなに大きいようには思えない。半日あれば回れるかな・・・?そういえばハイデルベルクで回るところを決めてなかったな! まあいいや。取りあえずこのお城をブラブラとしてみよう。

 

 左の写真はワイン樽である。直径が5mあり,このワイン樽を回れるように通路が出来ている。この樽で作ったワインなのかどうか定かではないが,ハイデルベルク城にはここで作ったワインが売っていて,3.5DM(グラス付き)で試飲する事が出来る。

 かなり甘いワインだが美味しい。もっともワインのことは僕はよく分からないが・・・。
 「ふーん。おいしいね〜。」とか飲んでいると,後ろから声をかけられた。
 「あー!早速ガイドさんに言われたようにワイン飲んでる〜!いくらだった?美味しい?」
 えっ!なに?(^_^;)
 しばらく話してみると,この女の人達は,どうやら僕が同じツアーの人だと勘違いしていたらしい。そういえば,さっき樽を見た時に,僕の前を歩いていたツアー客がいた。日本のツアーらしく,日本語でこのワイン樽の説明とかをしていたので,僕も聞き耳を立てて聞いてたんだっけ・・・。まぁ,間違えられてもしょうがないか・・・。(^_^;)

 今日はお腹が空いたので,城内見学ツアーは明日に回すことにして,ツアーの出発時間だけを控えて城の外にある庭園みたいな方へ歩いていく。
 城の外へでたところで,今度は襟首を捕まれて引っ張られた。
 「なんなんだ!今度は〜(-_-;)。」
「覇襄裴要!覽覬襾視覘解褓!○×・・・!」何だかよく分からない言葉だ。北京語か何かだろうか?とにかく中国系の言葉のようだ。よく見るとその女の人は胸にバッチを付けて,小さな三角の旗を手に持っている。なんだよ,もしかして添乗員か?また人違いか?おいおい,いい加減にしてくれよ〜。
 「何か用ですか?僕は日本人ですけど。(-_-;)」と英語でいうと,何か言ってどっかへ行ってしまった。もしかして謝って行ったのだろうか?まあ,ツアーの客が城の外へ行こうとしているように見えたので止めに来たんだろう。
 それにしてもさっきといい,今度といい。一体何処の国の人に見えるのかな〜僕は・・・。(-_-;)

 


 ハイデルベルク城からの眺めは,何処で見ても綺麗なようだ。この庭園と言うか,小さな庭のようなところからみた眺めもとても綺麗である。
 僕って何処の国の人にみえるのだろうか?という疑問はひとまずおいて,しばしここからの眺めを堪能する。

 さて,城内は明日見学するとして,今日はどうしようか?うーん,観光というより散歩がしたいな!天気もいいし。
 ということで,ネッカー川(でしたっけ?)沿いをブラブラしながら歩くのである。なんか何処をどう歩いても綺麗な街だなー。そんなことを思いつつ,方々をブラブラしてホテルに帰るのである。

 18:00夕食を求めてまたホテルを出る。やはり観光地である旧市街を目指して歩くのである。今日泊まっているホテルからはかなり歩かなくてはならず,45分ぐらいかかってしまう。
 日曜というせいもあるのだろうか?旧市街に着いた19:00頃にはお店がみんな閉まっていた。
 日本で言うラーメン屋さんとかってないのだろうか?今日はお酒は飲みたくないしな・・・。
 そんな訳で,またマクドナルドにお世話になってしまうのである。フィレオフィッシュ(ドイツではフィッシュマックと言うらしい)をかじりながら空腹をいやすのである。そういえば,ドイツのハンバーガーも日本のと同じくらいの大きさだ。価格もそんなに違わないみたいだし・・・。

 そんな寂しい夕食をとってホテルに帰ると,16日ぶりにバスタブに浸かってお風呂に入るのである。普段は30分位なのであるが,この日は本なんか持ち込んで,1時間ぐらい湯船に浸かっていたのである。
 極楽気分を味わい,22:30眠りにつく。

 


何か最近書き口調が事務的じゃない?とか思いつつ次へ進む。

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