ハイデルベルクからフランクフルトへ


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 9/19 朝9:00 朝食を済ませるとハイデルベルクのアメックスのオフィスへ向かう。ここのホテルは11:00までにチェックアウトすれば良いので,それまで居着くことに決めたのである。アメックスのオフィスへは,今日泊まる予約をしているホテルのバカッ高いホテル代と,おみやげ代を確保するためであるのは言うまでもない。
 普段からあまりお金を財布に入れて歩かない私としては,500DM強財布に入れて歩くのはビクビクものなのであり,挙動不審になってしまう。あ〜情けない。(^_^;)
 適当にお店を冷やかして10:30にチェックアウトするのである。

 ここのホテルは家庭的で居心地が良かったので,「すごく気持ちよく過ごせました。お世話になりました。」とか,チェックアウトの時に余計なことを口走ってみたりする。
 「本当?!それは良かったわ!今度はお嫁さんかガールフレンドと一緒に,今年でも来年でもまた来てね!」とおばさんはとても上機嫌のようだ。そのまま有り難くお言葉だけ頂戴しておけばいいものを,あまりにおばさんの嬉しがり方が派手だったせいだろうか?よせばいいのに「う〜ん。あんまりお金無いからそんなに早くは・・・。」とか正直に答えてしまうのである。「あら!まあ!・・・何年か後だって良いから来てね!・・・そうそう,忘れちゃわないように・・・。」とカウンターにあったホテルの絵はがき(写真左)を手に持たされ,おばちゃんの笑顔でホテルを送り出されたのである。
 沢山喋ってたけど,少ししか何言ってるか分からなかったし,女性客ばかりでちょっと恥ずかしかったとか言う暇も無かったもんな・・・まぁ,こちらの気持ちが伝わったから良しとするか・・・。(^_^;)
 そんな感じでハイデルベルクのホテルを後にしたわけである。

 

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 さて,昨晩ガイドブックをめくったところによると,ハイデルベルクには学生牢なるものがあるそうな。折角来たのだからこれも見て帰ろう!そんな訳で学生牢を見てからフランクフルトに行く予定にしていたのである。だが,今日はなぜだかPM2:00からしか開かない。扉というか門のところにスケジュール表みたいなのが張ってあった。「あれれ,参ったな。他に行くところ無いしな・・・。」
 悩んだ末に,フランクフルトへ行ってチェックインを済まし,またハイデルベルクへ戻ってきて学生牢を見ることにした。フランクフルトでは別に見たいものもなさそうだし,ジャーマンレイルパスがあるから別に戻ってきたっていいやというのがその理由である。
 で,フランクフルトに行き,チェックインを済ませ,ICEでハイデルベルクへとんぼ返りしたわけである。ICEは日本で言う特急というか新幹線と言うか・・・とにかく速い電車なのであるが,私の乗ったやつは2等でも前のシートの背中にテレビが付いていて快適この上なかった。日本にもこんな電車があればいいのに・・・と思った程である。ジャーマンレイルパスはICEも乗れるので一度乗ってみたらどうだろうか?
 ハイデルベルクに2:00頃着き,折角トラムがあるのでドイツで初めてトラムに乗ることにした。チェコでは最初にトラムに乗ったときに手こずったので,少しビクビクしながらトラムのホームにたち,ホームに備え付けてある自動販売機でチケットを買い(3DM),取りあえず来た電車に乗ってみた。なんだ!とても簡単じゃないか!さっさと利用していれば良かった(-_-;)。そんなこんなでまた旧市街に戻ってきたのである。

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 学生牢の外観は普通の住宅の様であり,扉には鍵がかかっている。入場するものはチャイムを鳴らせというような文章がかいてあるので,ボタンを押してみるがいっこうに誰もでてこない。ジーという音と共に「カチッ」という音がして,数秒するとまた「カチッ」という音が聞こえるだけである。「なんなんだろ〜な」とか考えていると,どうやらボタンを押してチャイムを鳴らすと扉の鍵が開くようで,またすぐに鍵がかかる仕組みになっているようだ。「なんだか面倒くさいな!」とかぶつぶつ言いながら取りあえず入ることが出来た。入場料は1DMだ。
 学生牢はとにかくすごい量の落書きと絵だ。壁という壁に書かれている。ガイドブックによれば,悪さをした学生を閉じこめておいた場所らしいが,本当に牢だったのかね〜とか思うほど,なんだか子供部屋のようで,一見した感じ楽しそうだ。また,この落書きには投獄されていた日付と罪状が書かれているらしいが僕にはよく分からなかった。ここに描いてある絵は,人物みたいなのはシルエットのような黒一色で,他は標識の様だったりタダの落書きの様だったり色々なものがあるようだ。ともあれ楽しんでフランクフルトへ帰ったのである。

 フランクフルトへ着くともう5時過ぎである。夕食をとるのも面倒くさかったので,結局ホットドックスタンドへ行ってホットドックを買うことにした。またジャンクフードかよ!と舌打ちしている自分が居る反面,「日本で言うフランクフルトソーセージの本物だぜ〜!ヘッヘッヘ」と喜んでいる自分も居たりして,結構複雑な気分である。僕が食べたものは,ホットドックパンの倍ちょっとの長さの,長〜いソーセージを使ったホットドックだった。ソーセージを焼いている時には,「うわ!両端から長く突き出たソーセージをかじるのか〜。」と楽しみだったのだが,パンに挟むときにパキッと半分にソーセージを折って入れられてしまった。「あ〜〜!長いまんまでいいんだよ!バーロー!楽しみ取りやがって!」・・・少し残念な夕食であった。


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