ブルノからプラハへ(9/7)


 ブルノへ2日滞在し,今日はプラハへ向かう。朝食をAM6:00にとり,7:30にチェックアウトを済ませる。昨日のミサで味をしめたのか,朝再び教会へと向かうのである。今日はミサをしていない・・・。毎日するものではないよなー!と,妙に納得してみたりする。そのまま自由広場を抜け,駅を目指すのである。

 前日にブルノで買ったお土産は(自分の),右の写真のようにピノキオの絵本である。折角チェコまで来て,日本にあるような物を買って帰るのも馬鹿らしいしなー,と悩んだ結果の品である。明らかにチェコの物だと分かる品で,日本でなかなか手に入らないもの・・・うーん・・・本かな?!と勝手に決めてみた。
 しかし,本を買ったところでなんの本だか分からないんじゃ宝の持ち腐れだし,第一友達に自慢しても「あーそうかい。」で終わってしまう可能性が高いし,僕もつまらない。だったら字が読めなくても分かる絵本だな!ってことで絵本に決定!早速本屋へ直行した。
 ・・・しかし絵があるだけじゃーなんかつまんないなー。・・・おぉ!ディズニーがあるじゃないか!これならストーリーは分かるぞ!・・・(しばし熟考)・・・そうだ!ディズニーなら世界各国にあるはずだから,ドイツでも同じ本を買えば対比できて面白いぞ!そうだそうだ,それが良い!って短絡的に決めてしまった。お話の内容は個人的な趣味からピノキオに決定!
 本のサイズはA5版サイズ,厚さは1cm位だろうか。意外と,本一冊増えただけでも荷物が重く感じるもので,足が痛いんだから本当は買うべきではなかったのかも知れないが,そんなことはすっかり棚上げして,上機嫌に買って帰るのである。ちなみに値段は79kcでした。(ドイツで買ったピノキオの絵本はここをクリック。

 

(c)DISNEY,1994
ISBN 80-85817-68-3


 いつものように,駅では行き先,乗る電車の名前などを書いた紙を差し出して切符を買う。これが一番確実で無用な心配は要らないものだと信じている。とりあえず難なく切符を買う。
 いつも駅には出発の30分前には行くことにしているので,何もトラブルがないと時間を持て余してしまう。自動販売機で珈琲を買って時間をつぶす。紙コップ1杯が6kc。こちらで珈琲といえばエスプレッソのようだ。何処で飲んでもエスプレッソ,自動販売機のもエスプレッソだ。


 EC8でプラハへ向かう。特に書くことはない。12:21にPraha Holesoviceに到着。一度来ているだけにプラハ本駅にはスムーズに行けた。ガイドブックで今日泊まるホテルを探し,取りあえず行ってみることにした。
 ここで初挑戦しなければならなかったのがトラムである。要は路面電車だ。これには意外と手間取った。地下鉄,バス,トラムは全てチケットが共通なので,前に買っておいたチケットが使える。いざ乗ってみると改札というかチケットをどうしたらいいのかよく分からないのである。
 チェコの地下鉄,トラムなどは私服警官が多いとガイドブックに書いてあったし,旅行中ずっとキセルするわけにもいかないからやり方を覚える必要があった。よく見ると,車内にある柱にそれらしい機械がある。地下鉄は検札機に切符を入れればそれで済んだのだが,トラムの検札機はウンともスンともいわないし,スイッチもない。「うーん,どうしたら良いんだろう?」チケットを入れ直してみたり,検札機を見回したりしてみる。そうしている間に一駅過ぎてしまった。
 オロオロしていると一人のおじさんが手を貸してくれた。あいにく英語は話せないみたいだったが,身振り手振りで教えてくれた。
 検札機にチケットを入れる所は,言うなれば舌の様に突き出ているのだが,チケットを差し込んだ状態で,そのまま手前にガチャンと引けば検札されるようになっていた。何でもかんでも電動,自動という生活が染みついてしまっているせいだろうか?情けなくなってしまった。おじさんにお礼はいうものの,その顔は赤かったろう。まぁ,これでとりあえずトラムの乗り方も覚えた事になる。
 余談だが,僕は外国に行くと,まず「ありがとう」「ごめんなさい」「こんにちは」は最初にすぐに覚える事にしている。やはりそのくらいは現地語で言う必要があると思うのである。無用なトラブルも避けたいし・・・。おじさんもありがとうと言われて,少し嬉しそうだった・・・ような気がする。


 お目当てのホテルに到着。「地球の歩き方」に出ていたホテルだ。中に入ろうとすると,入り口でばったり男の人に出会った。構わず入ろうとしたら呼び止められた。・・・どうやらホテルは満室らしい。よそのホテルへ行けと言う。日本人か?と聞かれ,そうだと答えると,このまま坂を下るとホテルがあるからそこへ行ってみろという。あまり紹介されたホテルには行きたくなかったが(少し怖いので),またホテルを探すにももう足が痛いので行ってみることにした。

 結局そこに決めた,どうやらドイツ人観光客などの外国人を相手にしているホテルらしい。今までのホテルの中で一番綺麗だ。もっとも値段も一番高い。一泊シングルで1650kcだ。こっちの物価を考えるとものすごく高いホテルだ。テレビも衛星放送まで入る。そう言えば,その衛星放送でドイツのテレビを見れるのだが,日本の「クイズ100人に聞きました」のそっくりなのをやっていた。・・・そんなことはどうでもいいが・・・。(^^ヾ

 中は写真のようになっていた。今回の旅行では最上階に泊められることが多いなーと思いながら部屋に入る。勘違いしないで欲しいが,この部屋はツインルームである。あいにくシングルは全部満室で,2日目にシングルへ移動する事を条件にシングル料金で泊めてくれることになった。でも,結局オーナーの御好意で移動はしないでいいことになったし,最初2泊の予定だったのを延長して4泊にしたのだが,それでも同じ部屋で料金も据え置きにしてくれた。お金に余裕があるならここはお薦めのホテルである。(場所は自分で探そうね!ホテルの名前を忘れてしまいました・・・(^_^;))


 荷物を置くと,またトラムに乗ってプラハの中心街へ向かう。なかなか日本ではお目にかかれない建物ばかりで,存分に非日常を満喫するのである。写真の他にも色々行ったのだが,それは次のページで触れることにしよう。

 市内をブラブラ歩いてみた。とりあえずトラベラーズ・チェック(T/C)を現地通貨に両替した。ブルノでは持っていたドイツ通貨の両替だけですんでいたのだが,さすがにもうなくなってきた。プラハの大通りにアメックスとトーマスクックの両方がある。僕は日本からアメックスのT/Cを持って行っていたので,アメックスで両替することにした。1万円が2,580kcぐらいになった・・・ような気がする。

 プラハの町では,日本から来た僕もなんの不自由もないし,日本にいるときと同じような生活ができた。大きなデパートもあるし,ファーストフードだって,マックにケンタッキーなど色々ある。個人的な趣味だが,ホットドックスタンドもいっぱいあって結構賑やか。レストランなんか,入る気もしない位日本のお店のように小綺麗だ。
 折角異国の地に旅行に来てまで,日本の生活を延長したようなことはしたくないので,僕はプラハでは大通りを避けて旅行することにしていた。・・・でも,この大きなデパートには良くお世話になったけど(^_^;)。

 何気なしにまた本屋へ立ち寄ってみた。日本でもそうだが,どうやら僕は本屋へ行くのが好きみたいだ。そこで意外な物を発見した。日本語チェコ語辞典である。ちゃんと表紙に日本語でそう書いてある(写真下)。
 日本でこれを探していたのだが,日本にあるのはチェコ語日本語辞典だけで,日本語チェコ語辞典にはお目にかかったことがない。しかも,そのチェコ語日本語辞典も5〜8,000円もするのである。当然貧乏な僕はそんな物は買ってきていない。自分が欲しい物を人に伝えるには日本語チェコ語辞典はやはりいるだろう!と,ここでも一人で納得して買ってしまう。これはA4版くらいで厚さが2cm位ある。そろそろチェコの物価の感覚に染まりつつある僕は,この価格が300kcというのを見て(正確な金額は忘れたが,こんなもんだったと思う)二の足を踏んだ。
 「うーん。たっ,高い!」・・・でも,買っておけば役に立つし,チェコにはまだ1週間以上もいるしな〜・・・う〜ん・・・そうだ,日本で探したけど売ってなかったから,これは良いお土産になるぞ(でも,相変わらず自分のだけど(^^ヾ)!よーし,買いだ,買い!・・・って感じで買ってしまった。
 でもこいつが重いんだよね,かなり。以来移動の度に「買うんじゃなかった〜・・・」と後悔するのである。

 
(c)PASEKA,1993


次のページを読んでみようかなーっと,気まぐれで行ってみる。

前のページへ戻る。
目次のページへ戻る。
出国する