プラハその3


 今日はユダヤ地区とまた飽きずにプラハ城へ行った。内容は省くことにした。トラムがよく分からなかったのでひたすら歩いたため,また足が痛くなった。旧市街といい,ユダヤ地区といい,どこを歩いても絵になるが・・・また雨だよ!
 しばらく待っているとすぐ止むのであるが,一々レインコートを着たり脱いだりするのが面倒である。
 プラハの例の大きなデパートで買い物をした。時間帯のせいなのか買い物かごが足りない。こんな事はしょっちゅうあるらしい。みんなレジのあたりをウロウロして,レジで使い終わるのを待って手渡しでもらっている。
 ・・・あやや。言葉喋れないだけに,ちょっとやっかいだな・・・。しばらくオロオロしながらようやく買い物かごを手に入れる。

 結局買ったものは,水1L,100%オレンジジュース1L,桃2個で,56kcである。
 この桃を買うのに少し手間取った。僕の買ったデパートは(チェコってみんなそうなの?)市場と同じくグラム売りしている。商品は山積みで好きな個数だけ持っていけばいい。表示は100gいくらとしか書いてない。
 自分でハカリの所まで持っていってグラムを量り,商品名が書いてあるボタンを押すと,商品名,重さ,値段が書いたシールが出てきて,それを果物に貼ってレジに持っていくのである。
 で,僕はこの機械の使い方が分からずに,桃を2つ握りしめたまま人のすることを長いこと見ていたのである。おおよその見当がつき,実際に挑戦してみるが・・・桃の表示がないじゃん!どーなってるんだー!(ちなみに,このボタンはイラスト付きなのでチェコ語が分かる必要はない。)困ったぞー。
 気がつけば僕の後ろには5,6人の人が列を作ってしまっていて,焦る一方だった。でも,ここでも僕はついていたようだ,2人後ろのかわいいお姉さんが助けてくれた。というよりは,見かねた?あるいはじゃまだったのか?でもよく見ると年は僕くらいか?親切に英語で使い方を教えてくれる。結局僕のはその機械にボタンが無く,反対側にあるもう一台の方の機械で量ることになった。
 「親切な人にばかり出会って,この旅行は良いものになりそうだー。」とここでも一人ほくそ笑むのである。
 さて,目方売りの機械の使い方を覚えた僕は,調子いいので次の日にまた使いに行くのである。写真は2日目に行ったときの戦利品である。

 その日の観光を終え,ホテルに戻ってくると,例のごとく部屋はとても綺麗になっている。ふとベットの横にあるサイドテーブルに目をやると,紙の切れ端が残っている。どうやらベットメイキングのおばちゃんが残していったものらしい。
 このホテルは先にも書いたが,ドイツ人観光客が主なお客さんのようで,観光バスがホテルの前に横付けになっている事もある。そんなことが関係しているのか,英語ではなくドイツ語で書いて置いたようだ。
Danke!

 読者の皆さんはブルノでの折り鶴のことを覚えているだろうか?今回の旅行中は,ベットメイキングのチップには現金のあるなしにかかわらず折り鶴を置いておいたのであるが,どうやらこれはそのお礼らしい。
 この紙を見ていると何だか嬉しくなってしまって,その日の夜はニヤニヤしながら過ごしたのである。
 しかし,現金より折り鶴の方が嬉しいのかねー?・・・やっぱり珍しいのかな?!・・・そう言えば,プラハに来る電車の中で一緒になったアメリカ人2人組も,ゴミ箱が一杯だったのでゴミ箱(知ってます?節分の豆を入れるのに幼稚園の時折りませんでした?)を折ったらすごくビックリ(感心?)してたもんなー・・・などと思いながら,でも顔はニヤニヤしながらいい気分になっていたのである。
 そのせいなのかどうなのか定かではないが,その日からお掃除のおばちゃん達の愛想が良くなったような気がする・・・気のせいなんだろうけど・・・(^_^;)。


 でも,この何のことはないただの紙切れが,今ホームページに載せられることを見てもらえば分かってもらえるかもしれないが,今回の旅行での僕の一番の宝物になった。ベットメイキングの人から初めて意志表示を受けたのがとても嬉しかったのである。あくまで自己満足なのだが,いーのだ!私は王様なのだ!読者が興味があろうがなかろうが,書きたかったら書くのである!(^o^)


  9/11 4日間お世話になったホテルをチェックアウトした。僕の予算ではここに泊まるのは4日が限度だなーと思ったからである。このホテルに泊まるときに,先に寄ったホテルへ移動する事にした。例の「地球の歩き方」に出ていた所だ。本には900kcと書いてあったが,実際は1050kcだった。少し上がったみたいだ。
 あくまで比べての話だが,このホテルは前のホテルに比べるとかなり横柄だった。ロビーもざわざわうるさいし,フロントのお兄ちゃんの話し方が意外と頭に来る。まあ,貧乏旅行なのでそんなのはどうでもいいのだが・・・。
 ホテルの部屋自体は1050kcならかなり安いと思われるくらい綺麗だった。
 ブルノからプラハに来る途中,オーストリアからプラハへ仕事で行くことになっていたアイルランド人と車内で話していたのだが,彼曰く「プラハの人は友好的ではない。」そうだ。僕の旅行記を読んでどう思われたか知らないが,僕が接した人達はみんないい人達だったので,もしかしたら,こういうフロントの人を見て言ったのかも知れないなーなどと思ってみたりする。
 そうそう,彼からの情報があった。「音楽好きなら一度行ってみるといい。」といってバーのメモを残してくれたのだが,旅行中は,日が暮れたら出歩かないことにしていたので行く機会がなかった。もし,行ってみようと思う人がいたら参考にしたらどうだろうか?彼曰く,一番上のところがお薦めらしい。

 さて,プラハでの発見はもう一つあった。それというのも,金額の位取りである。日本は3桁毎に「,(カンマ)」で,小数点が「.(ピリオド)」だけれど,チェコでは反対だった。
 街頭の車の広告,ウィンドーの展示物の値段など全てそうなっていた。ただし,計りのデジタルメーターだけは日本と同じだった。
 ・・・うーん。金額の表し方って,国によって違うものなんだー!国際的に統一されてないんだねー。

 ・・・少しだけ不思議である。


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